肛門腺について

お尻を床にこすって 歩いたり、気にしてなめたりしていませんか?

 

犬・猫には、肛門の両脇(時計に例えると4時と8時の位置)に肛門腺という分泌腺があり、袋状になっているため肛門嚢(こうもんのう)とも呼ばれています。

肛門嚢には、悪臭のある分泌物(液体~ペースト状)がたまっていて、この臭いで自分以外の相手を識別したり縄張りの臭い付けをしたりしているといわれています。

 

肛門嚢にたまった分泌物を排出する出口が肛門のすぐそばにあり、通常は排便時や興奮時に自然に排出されています。

しかし何らかの原因で排出されにくくなると分泌物がたくさんたまってしまい、この状態で細菌感染を起こすと、肛門嚢に炎症がおきてしまいます。

これを肛門嚢炎と言います。

肛門嚢炎は悪化すると、皮膚がやぶれて出血したり膿が出たりします。

これを肛門嚢破裂と言います。

これらは痛みを伴いますので、触るといやがるのはもちろん、触ろうとするだけでもいやがります。

 

肛門を気にしてなめる、お尻を地面にこすりつけて歩くなどのしぐさが見られたら、肛門嚢に分泌物がたまっていたり炎症を起こしていたりするサインかもしれません。

このような時は早めの受診をおすすめします。

また、日頃から肛門嚢をチェックする習慣をつけておくことも大切です。

 

よく耳にする「肛門嚢(腺)しぼり」とは、肛門嚢にたまった分泌物を人の手で排泄させる処置のことです。

 

コツをつかめば、飼い主様もすることができますよ!

 

 

肛門腺しぼりは当院でもできますので、お気軽にスタッフまでお声がけください。

 


2014年8月08日 | カテゴリー 動物について