熱中症に注意しましょう。

いつのまにやら6月も終わりにさしかかり、梅雨に突入して関東では変な気候が続いていますが、岡山の気候は落ち着いているようです。

お久しぶりの院長の小野です。

 

最近知ったのですが、岡山はこのように言われているのですね。

 

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ぜひ食べてみたいですね。

 

前置きが長くなりましたが、今回のテーマは「熱中症」です。

アニコム損保さんのデータによると、梅雨明けに熱中症の件数が増加するそうです。

http://www.anicom.co.jp/stopheatstroke/

 

上記のアニコムさんのページを見てもらっても熱中症とはどんなものか、どうすればよいかをまとめてくれていますが、私なりにいくつかの資料をもとにまとめてみました。以下長文になりますので、お時間がございましたらお付き合いくださいませ。

 

熱中症は非常に暑い環境下に身体が適応できなくなって起こる状態の総称です。人では、その定義は以前「40℃を超える深部体温と中枢神経系の異常を特徴とする重症疾患」でしたが、今ではさらに詳しくなり「脳障害が優位である多臓器不全を引き起こす全身性炎症反応を伴った高体温状態」となっています。また熱中症は発症の過程の違いで2つに分けられています。1つ目は気温の高いところにいるときに起こる「非労作性熱中症(多くの熱中症はこちらを指します)」、もう1つは激しい運動によって引き起こされる「労作性熱中症」です。動物では、前者の熱中症がほとんどです。

 

いわゆる「熱中症」になる前にも前兆があります。まずは不快感やパンティング、流涎(よだれを流す)から始まります。それから筋肉のけいれん、虚脱(ぐったりする)、失神に続きます。ここまででも体温は正常(犬猫ではだいたい38℃台)か40℃を超えない程度です。これがさらにひどくなって体温が40℃を超えると、引き続くパンティングと流涎、そして脈が速くなる、チアノーゼ(舌が真っ青)、けいれん発作などの症状に進行し、ショック状態に陥り死に至ります。

 

熱中症になりやすい要因はいくつかあります。まずは外的要因、つまり本人の問題ではないものです。続いて内的要因、つまり本人の特徴からくるものです。それぞれ以下のようになっています。

 

外的要因

暑さに順応できない(慣れていない)、換気が不十分、湿度が高い、水分の摂取不足、一部の内服薬

内的要因

肥満、持病(心臓疾患、神経疾患、神経筋疾患、喉頭麻痺)、ぶ厚い被毛(断熱層となる)、色の濃い被毛、呼吸がしづらい(短頭種、喉頭麻痺)、高齢

 

では、熱中症になってしまった時、もしくは熱中症の疑いがあるときはどうしたらいいでしょうか。まず自宅でできることは、とにかく動物を冷やすことです。水をかける、濡れたタオルで包む、首周りにアイスノンをあてる、扇風機などで風を送る(水分の蒸発を促して、身体から熱が逃げるのを促進させます)などを行います、重症である可能性が高い場合は病院に連れて行くべきです。連れて行く途中も、上記の動物を冷やすことは積極的に行います(車のエアコンを使ったりして)。体温が測れれば(通常は直腸温を計ります)、冷却をやめる目安として39.5℃です。あまり冷やしすぎてしまうと、そのまま低体温に進行してしまうことがあるからです。熱中症から脱出した後も注意が必要で、内臓がダメージを受けて体温が正常化しても元気にならない場合があるからです。(ある一説では、33%で腎不全になっているともいわれています)。

 

最後に最も大事なこと、なによりも熱中症にならないように我々が注意しなければなりません。高温多湿を避ける(エアコン)、直射日光は避ける(日中の散歩は避ける)、風通しを良くする(扇風機)、水分を欠かさない、動物が移動できるスペースを確保するなどなど。今は動物の熱中症予防グッズがたくさんありますので、そういったものを利用するのもいいでしょう(最近では犬専用クーラーなるものもあるようです)。

 

熱中症は防ぐことができます。人間もそうですが、動物の暮らす環境にも十分気をつけて、楽しい夏を過ごしてください。


2014年6月26日 | カテゴリー 動物について