すっかり暖かくなり、春到来です。
関東では一足早く、桜が満開を迎えたそうですね。
おはようございます、院長の小野です。
病院近くの足守川も桜がきれいに咲きます。
今週末には足守のほうで足守洪庵さくらまつりも開催されるとのことで、楽しみですね。
さて、この時期から本格的に始まってくるのが、動物の各種予防です。
先日、「急性犬糸状虫症」の犬の処置のため、他の病院にお手伝いにいきました。
この病気は、「大静脈症候群」とも呼ばれ、フィラリアは感染して成虫になると心臓に寄生するのですが、フィラリアが心臓の組織に絡まってしまい、血液をうまく流れなくなって急に調子が悪くなる病気です。
こうなってしまうと、心臓から直接フィラリアを取り出さないといけなくなってしまいます。
心臓の中に虫!!想像するだけでもビックリしますね。
今回無事に処置も終わり、順調に回復して退院したとのこと。
取り出したフィラリアを少し分けてもらいました。
待合室にダニの隣においていますので、手にとってご覧になってください。
今回は急性の病気でしたが、フィラリア寄生による病気は「慢性」の病気として発症することもあります。
心臓に寄生したフィラリアが長年にわたって心臓に負担をかけてしまうことから起こります。
その場合は、心不全として生涯心臓の薬を飲まないといけなくなります。
というように、実はフィラリアはとても怖い病気です。
それを未然に防ぐためにも予防が大事になってきます。
またフィラリアに感染している犬でもこれ以上寄生する虫の数を増やさないためにも予防薬を飲みます。ただ、副作用が出る場合があったり、感染のある場合は飲んではいけない予防薬があったりしますので、注意が必要です。
ちなみに猫でもフィラリア感染があって、それによる病気もこの数年で判明してきています。猫でも油断はできませんので、フィラリア予防をしていきましょう。
あとは、ノミ・ダニですね。かれらも活発に動き出しているので、予防しましょう。最近では飲み薬タイプもあります。
そして、狂犬病の予防接種もできるようになりました。
しっかりと予防をして、健康で元気な日々を送りましょう。