おひさしぶりです、スタッフの田栗です。
先日、某週刊少年誌にて、とある作品が15年という連載にピリオドを打ちました。
私は子供のころからその作品を読み続けていて、出会いから10年以上の月日がたったこと、10余年という年月を経て大人になった今、完結に立ち会えたことに何とも言えない感慨を覚えています。
15年の間、ずっと面白かったかといわれるとそうでもないし、早く終わればいいのになんて思っていたこともあるのですが、実際に終わってみて思うのは「この作品に出会えてよかったなぁ、ちゃんと最後まで見届けられてよかったなぁ、ありがとう」なんていう、感謝の気持ちだったり(笑)
物語が終わってしまうというのは、さみしいようなうれしいような、不思議なものですよね。
動物を飼うことにも、通じるものがあるように思います。
出会いがあれば、その先にはお別れが待っていて、その間にはたくさんの出来事がありますよね。
楽しいことばかりではないかもしれません。
しかしそれら楽しいこと、苦しいことをすべて経験したうえで、いつか「ありがとう」と言ってお別れできれば、それはとても素敵なことではないでしょうか?
それでは今月も、素敵な出会いを果たし、ワンダフルライフを送っている飼い主様とワンちゃんたちの様子をご紹介いたします。
教室に来ることもすっかり慣れて、成長目覚ましいプードルちゃん2頭に加え、今回は新しい子たちが来てくださいました。
姉妹である2頭はしつけ教室という初めての環境にかなり緊張している様子で、鼻先にご褒美を持っていっても、「ちょっと今それどころじゃないのよ!」なんて言わんばかり。
飼い主様にぴったりとくっついて、体を縮めてしまいます。
小田トレーナーはそんな様子を見て、「何もできなくていいから、まずは人や動物、環境に慣れさせることか
ら始めましょう」とおっしゃいました。
この2頭のように、極度な怖がりのワンちゃんというのは、程度の差こそあれ少なくありません。
たいていは、幼いころに外の環境に触れる機会がなく、うまく社会化ができていないために臆病な気質に育ちます。また、閉鎖空間で過ごした間にいっしょにいた親犬や兄弟犬に、必要以上に依存してしまっている場合もあります。
そういった場合、服従や呼び戻しなどの訓練の前に、まずはワンちゃんたちそれぞれに、自信と自立心を芽生えさせることから始めましょう。
いっしょにおうちに来た親犬や兄弟犬の後ろにいつまでも隠れてしまうような子は、早めの段階で親犬、兄弟犬から引き離して生活させることが大切です。
片一方が一方的にもう一方に依存した状態で長く生活していると、将来的に何か病気やケガをして弱った時、仲が良かったはずの親兄弟から激しい攻撃を受けるようになることがあるそうです。
これは群れで生活する犬の習性のひとつで、強い個体は弱い個体を追い立て、群れから強制的に追い出そうとするのだとか。
”獅子の子落とし”といえば聞こえはいいですが、実際には命の危険をはらむこともしばしば。
ですからそうなる前に、”獅子”の役割を人間が担ってあげましょう。
生活スペースをわけて、お散歩もひとりずつ。
難しい問題ですが、解決できない問題ではありません。時間をかけて少しずつ、ひとりでいること、外の世界が怖くないことを教えてあげましょう。
わからないことや不安なことがあるようなら、専門家に相談するのがベストです。
また、今回の教室ではちょっとしたハプニングもありました。
訓練中に、飼い主様が持っていたおやつがパーンとばらまけてしまったのです!
これは大変と慌てる飼い主様。
けれどなんということでしょう。床にふせたプードルたちは、まるで動じません。こぼれたおやつを、「あーあ、こぼれちゃった」とばかり眺めるだけで、ひとつたりとも拾い食いをしなかったのです!
これは、、、訓練の成果がてきめんに表れているといっていいでしょう。
いやぁ、素晴らしいです!さすがのひと言です!(/・ω・)/スゴイ!
こういった形で努力が実になっているのを目の当たりにすると、うれしいものです。
また、訓練を頑張ってきた飼い主様の自信にもつながる出来事だったと思います。
継続は力なり、とはまさにこのことですね。
次回の教室ですが、8月に続いて日程がいつもとは異なります。
10月1日(土)を予定しておりますので、お間違えの無いようお気を付けください。
開催時間は、いつものとおり14:00~15:00となります。
これから暑さもだんだんと和らいで、運動会や行楽のシーズンがやってきますね。
新しいことを始めるにも、最適な季節です。みなさま、どうか楽しい秋をお過ごしください。